第10回 日本古病理学研究会大会 開催報告


 2025年6月7日に帝京大学文化財研究所(山梨県笛吹市)において第 10 回古病理学研究会大会を開催しました。記念講演には山梨大学教授の安達登先生に「DNAからみた日本列島人」と題し、日本列島人の複雑な成り立ちにかんして、最新のDNA研究から明らかになってきた点をわかりやすくご講演いただきました。

 今回の大会でも昨年度に続き、優秀発表賞を設け、選考の結果、下記の2本が受賞しました。いずれも筆頭は若手の方でしたが、いずれもリサーチデザインがしっかりとしており、今後の進展にもおおいに期待が持てる内容でした。

 

優秀発表賞

蓮田賀子

「口腔衛生指標からみた近世北部九州集団の集団差と諸口腔衛生指標間の相関について」

中村謙伸,近藤 修,森菜緒子,小野有紀,安達 登,河野礼子,寺田幸弘

「現代人女性における耳状面前溝と経産歴との関連性について」

 

 末筆ながら本大会にご協力いただいた関係者各位、ならびに参加者の皆様に深く御礼を申し上げます。

 

第10回古病理学研究会大会

大会長 植月 学

 

         安達登先生による記念講演


優秀発表賞の表彰(蓮田賀子氏)

優秀発表賞の表彰(中村謙伸氏)